泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
適当にふらついて時間を潰し、夜を明かした俺が路地に行くと、案の定先にいたこいつらに昨日の説明を求められ、俺は当然青ざめた。
母親の話なんかは全く言う気になれなくて、俺が咄嗟に会話に出したのは、昨日出会った少女の話だった。
昨日、少女は親に心配されると困るからと、
すぐ家に帰ってしまった。
その話を聞いた時、つい羨ましいと思ってしまった。
親に心配とか、されてみたいもんだよな。
虐待されてる俺には、到底無理な話だけど。