友 ~雲外に蒼天あり~
近藤さんに休むように言われても

倖は、部屋を抜け出し
女中仕事を教えて貰っていた

肩を怪我してるのに


「スエさん、倖は熱があるんだ
今日は、休ませてくれるかい」

「まぁ!!」


山南さんから聞き、スエさんは倖の額に
手を当てる


「ホンマや!!あんた無理したらあかん!!
山南さんすんまへん!!」


「倖!寝てないと!ね!?」


布団に横たわる倖のそばに
山南さんと僕が座ると


「眠れそうにないんだ」


天井を見据え呟いた


「落ち着かないのかい?」

「あぁ」


僕らがそばにいて

目を瞑っても


寝れないようだった






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