友 ~雲外に蒼天あり~
熱が下がらないまま
女中仕事を続けて数日
スエさんやタミさんと仲良くなった
「局長さん!」
2人に挟まれ真ん中で困惑気味の倖
「倖を湯屋に行ってええ?」
「この子が局長さんの許可がいるんやて」
そうだった…
湯屋の事、考えてなかったな
「すまないね 倖は、肩を怪我しているから
湯屋は、遠慮してくれるかい?」
「怪我やて!!!それで熱あるんかいな?」
「体は、どないして拭いてんの?」
「ここの人が背中拭いてくれる」
「「あかん!!!」」
スエさんが近藤さんの前に仁王立ち
「嫁入り前の娘やで!!
たとえ背中だけでもあかん!!
うちらが面倒みる!!男はんはこれやから
下がる熱も下がらなんのや!!」
「おいで!!拭いたげるわ!!」
しばらくして
「うちも住み込みにして貰えませんか?」
スエさんが幹部会議に来て、頭を下げた
「スエさん、そんなに給金をはずめない」
「結構です!お願いします!」
「どうして急に?」
「あの子… 何にも知らないから…」
倖を心配してくれてるんですね
「他にも理由があるのでは?」
「背中を拭いた方は、ご存知でしょう?
あんなに傷だらけなんです!
酷い目にあって、あんなふうに育ったに
相違ありません
このスエにお任せ下さい!!!」
僕らは、頷いた
「よし!スエさん!倖の事を頼む!」
「はい!お任せ下さいませ!!!
ほな、うち荷物を持ち込ませて貰います!」
その日
佐吉さんが、真っ昼間から忍び込んできた
「うちの姫は?」
永倉君が呼びに行き
倖がやって来た
「熱は……まだあるな
それに…眠れてないのか?
肩の傷は、どんな具合だ?」
!!!!!
「ちょっと待って!!なにしてるんです!」
「傷を診るんだ」
「皆いるのに脱がすなよ!!!」
土方さんが叫ぶ
倖も佐吉さんも気にしていない
「人前で女子が着物を脱いだりしないもの!
いいね?わかった?」
「「ああ」」
どうやら、世間知らずなのは
佐吉さんも同じらしい
女中仕事を続けて数日
スエさんやタミさんと仲良くなった
「局長さん!」
2人に挟まれ真ん中で困惑気味の倖
「倖を湯屋に行ってええ?」
「この子が局長さんの許可がいるんやて」
そうだった…
湯屋の事、考えてなかったな
「すまないね 倖は、肩を怪我しているから
湯屋は、遠慮してくれるかい?」
「怪我やて!!!それで熱あるんかいな?」
「体は、どないして拭いてんの?」
「ここの人が背中拭いてくれる」
「「あかん!!!」」
スエさんが近藤さんの前に仁王立ち
「嫁入り前の娘やで!!
たとえ背中だけでもあかん!!
うちらが面倒みる!!男はんはこれやから
下がる熱も下がらなんのや!!」
「おいで!!拭いたげるわ!!」
しばらくして
「うちも住み込みにして貰えませんか?」
スエさんが幹部会議に来て、頭を下げた
「スエさん、そんなに給金をはずめない」
「結構です!お願いします!」
「どうして急に?」
「あの子… 何にも知らないから…」
倖を心配してくれてるんですね
「他にも理由があるのでは?」
「背中を拭いた方は、ご存知でしょう?
あんなに傷だらけなんです!
酷い目にあって、あんなふうに育ったに
相違ありません
このスエにお任せ下さい!!!」
僕らは、頷いた
「よし!スエさん!倖の事を頼む!」
「はい!お任せ下さいませ!!!
ほな、うち荷物を持ち込ませて貰います!」
その日
佐吉さんが、真っ昼間から忍び込んできた
「うちの姫は?」
永倉君が呼びに行き
倖がやって来た
「熱は……まだあるな
それに…眠れてないのか?
肩の傷は、どんな具合だ?」
!!!!!
「ちょっと待って!!なにしてるんです!」
「傷を診るんだ」
「皆いるのに脱がすなよ!!!」
土方さんが叫ぶ
倖も佐吉さんも気にしていない
「人前で女子が着物を脱いだりしないもの!
いいね?わかった?」
「「ああ」」
どうやら、世間知らずなのは
佐吉さんも同じらしい