友 ~雲外に蒼天あり~
佐吉さんは、倖の顔をジロジロ見る
倖は、目を逸らしながらも
佐吉さんをチラチラ見る
「お前ら…話したいことがあるなら話せや」
土方さんが、言うと
「佐吉!私、何したんだ!?」
「サチ、今回は雇い主が変わっただけ
主から言われただろ?
『人並みの事をできるようになれ!』と
人並みとはいいつつ
いつでも帰ってこいと仰せだ
今日は、それを伝えにきた」
「人並みになれば戻れるか?」
「そうだな」
「わかった
……お前のような奴の顔でも
見ると安心するのが不思議だ」
「姫 そう言うことを口に出すなと
いつも言ってるだろ
褒めるならちゃんと褒めろ
さみしかったならそう言え」
「褒めてない さみしくもない
なぜか知らんが大切に扱われて
とっても居心地が悪いが
それなりにやってる」
「姫さん… 思ってることを言い過ぎなんだ
居心地悪いとか言っちゃあ駄目だぞ!」
「すみません」
「俺は、雇用の話をする
もういっていいぞ」
倖が部屋を出た
「主から雇用の賃金などは気にするなと
伝えにきた
金は、持たせてあるから心配ない」
「お前らの主は、将軍家茂公か?」
「違う
俺らは、別々の主につかえている
たまたま幼少より、サチとは縁があり
仕事が重なる
その度にサチの主は違う
新選組で35番目の主だ」
「「「「「「「「「 35 」」」」」」」」」
「わかっただろう?
全く何も知らないんだ
初めてづくしで不安なんだろうな
俺の顔で安心するなんてよほどだ
……なんとなく、気持ちわかるけどな
大切に扱うな… 普通でいい…
人並みに振る舞えるようになればいい…
それだけだ 失礼する」
僕達は、少しの沈黙の後
「人並みって…なんです?」
それぞれの思う人並みについて語った
倖は、目を逸らしながらも
佐吉さんをチラチラ見る
「お前ら…話したいことがあるなら話せや」
土方さんが、言うと
「佐吉!私、何したんだ!?」
「サチ、今回は雇い主が変わっただけ
主から言われただろ?
『人並みの事をできるようになれ!』と
人並みとはいいつつ
いつでも帰ってこいと仰せだ
今日は、それを伝えにきた」
「人並みになれば戻れるか?」
「そうだな」
「わかった
……お前のような奴の顔でも
見ると安心するのが不思議だ」
「姫 そう言うことを口に出すなと
いつも言ってるだろ
褒めるならちゃんと褒めろ
さみしかったならそう言え」
「褒めてない さみしくもない
なぜか知らんが大切に扱われて
とっても居心地が悪いが
それなりにやってる」
「姫さん… 思ってることを言い過ぎなんだ
居心地悪いとか言っちゃあ駄目だぞ!」
「すみません」
「俺は、雇用の話をする
もういっていいぞ」
倖が部屋を出た
「主から雇用の賃金などは気にするなと
伝えにきた
金は、持たせてあるから心配ない」
「お前らの主は、将軍家茂公か?」
「違う
俺らは、別々の主につかえている
たまたま幼少より、サチとは縁があり
仕事が重なる
その度にサチの主は違う
新選組で35番目の主だ」
「「「「「「「「「 35 」」」」」」」」」
「わかっただろう?
全く何も知らないんだ
初めてづくしで不安なんだろうな
俺の顔で安心するなんてよほどだ
……なんとなく、気持ちわかるけどな
大切に扱うな… 普通でいい…
人並みに振る舞えるようになればいい…
それだけだ 失礼する」
僕達は、少しの沈黙の後
「人並みって…なんです?」
それぞれの思う人並みについて語った