友 ~雲外に蒼天あり~
僕は、倖を包んだ



「僕は、ずっと友だよ」

「総司!ありがとう!」




倖が、にこっと笑った

ずっと見たかった本物の笑顔だった




そして




これまた初めてみる紅い顔


「竹とんぼ…欲しいな」


プイッと目をそらす


「うん!作ってあげる!」


「本当!?」


「うん!」


「もうひとつお願いがある…」


「なぁに?」


「私が主のもとに帰っても
ずっと友でいてくれる?」


「当たり前じゃないか!」


「嬉しい!」


ぎゅっと抱きしめてくる



僕らは、屯所の廊下で抱き合っている



なので




「てめぇら…… 何してやがる?」



と、僕は土方さんに


倖は、スエさんに



お説教を長々とされました












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