友 ~雲外に蒼天あり~
僕達が再会したのは
捕り物の最中だった
黒装束に身を包み
屋根上を走る
怪しい人物こそ、僕の友になった
娘さん
それに気づいたのは、バチッと目が合ったから
どうしても話をしたい!!!
捕り物というより
ただ話をしたいと思った
娘さんがヒラリと向きを変える瞬間
なるほど
こうして皆を撒くのかな
僕は、あまり木登りが上手くない
だから屋根に登るのも今日が初めて
だけど…
多分ここの屋根なんだ
ここに…!!!
「ごめん… ちょっと手伝ってくれる?」
僕は、手を伸ばした
最初に会った時も、彼女は僕の手を握らなかった
今回も
僕の体をそっと支え
着地した
「ありがとう!また会えて嬉しいよ!」
完全に捕り物の事など
頭になかった
「嬉しい…?」
不思議そうだった
それもそうかも
「なんでそんな格好してるの?」
普通に答えるはずのない質問を
僕は、口にした
「仕事だから…」
「そう
また、会えたらいいね!」
僕の質問に答えてくれた
今回は、それでいい
「捕まえないのか?」
僕は、首を傾げた
「捕まえないよ?
だって、君は敵じゃないもの」
そう、逃げている最中もどこか余裕で
敵意や殺気なんてなかった
もしかしたら
僕に会いに来たのかな?と、思ったくらい
捕り物の最中だった
黒装束に身を包み
屋根上を走る
怪しい人物こそ、僕の友になった
娘さん
それに気づいたのは、バチッと目が合ったから
どうしても話をしたい!!!
捕り物というより
ただ話をしたいと思った
娘さんがヒラリと向きを変える瞬間
なるほど
こうして皆を撒くのかな
僕は、あまり木登りが上手くない
だから屋根に登るのも今日が初めて
だけど…
多分ここの屋根なんだ
ここに…!!!
「ごめん… ちょっと手伝ってくれる?」
僕は、手を伸ばした
最初に会った時も、彼女は僕の手を握らなかった
今回も
僕の体をそっと支え
着地した
「ありがとう!また会えて嬉しいよ!」
完全に捕り物の事など
頭になかった
「嬉しい…?」
不思議そうだった
それもそうかも
「なんでそんな格好してるの?」
普通に答えるはずのない質問を
僕は、口にした
「仕事だから…」
「そう
また、会えたらいいね!」
僕の質問に答えてくれた
今回は、それでいい
「捕まえないのか?」
僕は、首を傾げた
「捕まえないよ?
だって、君は敵じゃないもの」
そう、逃げている最中もどこか余裕で
敵意や殺気なんてなかった
もしかしたら
僕に会いに来たのかな?と、思ったくらい