友 ~雲外に蒼天あり~
新選組の元女中という肩書を持つ私は
全力で反対された


それなのに私を手放さないと

必死な宮部に

もしかしたら…

本気で夫婦にと言ってくれているのかな


なんて、期待をしてしまう



「今から大切な話をする外してくれ」



私は、下の部屋に移された

一刻


まだ会合終わらないのかな…


呑気にお茶を飲み、ぼぉっとする


「新選組だ!!!
御用改めをする!手向かう者斬り捨てる!」



近藤さんの大きな声に

肩がビクッと上がった



気を抜き過ぎて、気配を感じなかった



ズズズ…

いれたてのお茶を飲んでいると

スパァーーーーーーン

襖が開いた


「!!!倖!!!あいつらどこだ!?」


「上と下で分かれてる」



「倖!!!」



近藤さんが私を抱きしめた



懐かしい




「屯所に戻るか、ここに隠れておくか
どうする?」


???


戻る???



隠れる???



「冗談だろ…戦うに決まってる!」














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