友 ~雲外に蒼天あり~
過去
私の名前は、倖
いつからか、サチと呼ばれるようになった
私を倖と呼ぶ人は、限られている
遠い遠い昔の事のように思う
物心ついた時
私は、檻の中で生活していた
読み書きどころか、喋る事も出来なかった
食べるものに困りはしなかったが
今、思うとあの時から私の心は曇っていた
自分から、何かを得ることを放棄していた
与えられた課題をこなし
与えられた仕事をしてきた
色んな主に仕えた
疎まれすぐに捨てられた
そんな私を唯一嫁にしたいと
大事にしてくれた主の為に
人らしくなりたいと努力した
何も知らない私を
新選組の皆が、支えてくれた
馬鹿にしたり、笑うものなど
1人もいなかった
彼らがいたから…
いつからか、サチと呼ばれるようになった
私を倖と呼ぶ人は、限られている
遠い遠い昔の事のように思う
物心ついた時
私は、檻の中で生活していた
読み書きどころか、喋る事も出来なかった
食べるものに困りはしなかったが
今、思うとあの時から私の心は曇っていた
自分から、何かを得ることを放棄していた
与えられた課題をこなし
与えられた仕事をしてきた
色んな主に仕えた
疎まれすぐに捨てられた
そんな私を唯一嫁にしたいと
大事にしてくれた主の為に
人らしくなりたいと努力した
何も知らない私を
新選組の皆が、支えてくれた
馬鹿にしたり、笑うものなど
1人もいなかった
彼らがいたから…