友 ~雲外に蒼天あり~
3日燃え続けた京の町


どうにか落ち着きを取り戻し始めた頃



「行くぞ!」


会津公への拝謁が叶い


会津本陣へ





「この度の働きに褒美をつかわす」



「有難き幸せ」



「褒美には、倖をつける」



「「「え?」」」



「不服か?」


「いえ!喜んで!!!
ん? 良いのですか?」


「倖が新選組がいいと言ってきかぬ」



少しムッとして

会津公は、立ち上がる



「泣かせるなよ」




と、言って去られた














後日



褒美と一緒に倖が帰ってきた



「今日から女中として働きます!」




その笑顔には、雲一つなく

晴れ渡る青空が見えた




「おかえり」

「ん?」

「ただいまって言うんだよ!」

「うん!ただいま!!」





倖が、僕らと一緒にいたいと言ってくれた












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