モテ男の桐谷くんと地獄の罰ゲーム

………さては、こうやって溺れさせて、飽きたらポイするんだな！？



そう考えると一気に怖くなった。



桐谷くんの言う事は、半分聞き流すくらいがちょうど良いのかも………




「まあ、いつでもフられる覚悟はできてるから！」



………また余計な事を言ってしまった。




わ、私のバカ。



当然、嫌みにしか受け取れないであろう『フられる覚悟はできている』の言葉に、桐谷くんも、



「だから、なんでそんなに別れたいんだよ！ 俺の事イヤ？ 俺、相沢になら尽くすよ？」



負けじと言い返してきた。




ま、またこの話………



「わかったわかった。
とりあえず残りの期間付き合おうね？？」




桐谷くんもきっと、私を振り向かせたくて楽しんでるんだ………



――あの人みたいに……………