もう一度、あなたに恋していいですか
「ありがとう、西條くん」
そう言って彼女は笑った。
「…僕の名前、知ってるんですね」
「うん、学科の同期は全員覚えてるよ。下の名前もわかるよ、優(すぐる)くんでしょ?」
「僕はあなたの名前、知らないんですが」
僕がそう言うと、彼女は一瞬驚いてから吹き出して笑った。
「正直だね、西條くん。私きらいじゃないよ」
もしかして失礼なことを言ったかな。
でも大学へ入って1ヶ月と少し。
さすがに知らない人も多いのでおかしくないと思うんだけれど。
「ごめんね名乗ってなかったよね。わたし黛 翔子(まゆずみ しょうこ)。よろしくね西條くん」
彼女はそう言ってまた笑った。
僕は彼女をよく笑う子だと思った。
そう言って彼女は笑った。
「…僕の名前、知ってるんですね」
「うん、学科の同期は全員覚えてるよ。下の名前もわかるよ、優(すぐる)くんでしょ?」
「僕はあなたの名前、知らないんですが」
僕がそう言うと、彼女は一瞬驚いてから吹き出して笑った。
「正直だね、西條くん。私きらいじゃないよ」
もしかして失礼なことを言ったかな。
でも大学へ入って1ヶ月と少し。
さすがに知らない人も多いのでおかしくないと思うんだけれど。
「ごめんね名乗ってなかったよね。わたし黛 翔子(まゆずみ しょうこ)。よろしくね西條くん」
彼女はそう言ってまた笑った。
僕は彼女をよく笑う子だと思った。