もう一度、あなたに恋していいですか
「お邪魔します」

彼は部屋に入ると上着を脱ぎ、ネクタイを緩める。
その姿に少しドキっとする。

「お茶いれるね」

私が台所に立ち、お湯を沸かそうとすると彼はいきなり後ろから抱き締めてくる。

「ひゃっ…!びっくりした」

「ご飯も食べたいけど…先に未羽のこと食べていい?」

私の返事を聞く前に、彼は私のTシャツの中に手を入れてくる。

「ちょっと待って…あっ…!」

右手で胸を揉まれ、左手でズボンの中に手を入れられる。
彼は私を気持ちよくする天才だ。

「ベッド行こうか」

私はそのまま彼に言われるがまま、ベッドに押し倒され私たちは甘い時間を過ごした。

その日は結局なにも言えず、情事を終えたあと彼は奥さんのもとへと帰っていった。
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