秘密の陰陽師 【壱】





見回りも順調に進み、もうそろそろ帰ろうと話していた時







私達の前に…彼が現れた…










《やぁ。葵。久しぶりだな?
昨日は倒れちゃって話せなかったからな?
もうよくなったのかな?》









そう聞いてくるのは奴…






鳴神隆太…






私はビクッとする




嫌な汗が背中を流れた








でも…今回は過呼吸にもならなかった







なぜなら…舜がギュッと手を握りしめてくれているから







"大丈夫だ"







私にはそう聞こえた




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