秘密の陰陽師 【壱】




「何の用だよ鳴神隆太?」





《あ〜お前俺たちの過去を聞いたのか〜
俺と葵の秘密なのに〜》





ニヤニヤと気味の悪い笑でそう言う隆太






《なぁ。葵〜お前ほんと綺麗になったな。
味見がしてみたいよ。こっちへおいで?》





そう言って私に手を伸ばす隆太



情けないけど怖くて足が動かなかった。



早く逃げなきゃ。



そう思っても私の足は言うことを聞いてくれない。





隆太の手が私の肩に触れると思ったその瞬間





舜が私を隠すように隆太の前に立った。






そして




「何の用だって聞いてんだよ」







睨みながら隆太にそう聞いた

< 157 / 254 >

この作品をシェア

pagetop