秘密の陰陽師 【壱】




はぁ…ちょっと危なかったな




お兄ちゃんがまさかあんなに力をつけてるなんて




少し甘く見てた





お兄ちゃんの霊符がとんできた時は驚いたけど結界を張るのにそんなに力は使っていない







ここまでされたらちょっとぐらい私も本気出して…いいよね?







私も反撃しようと呪文を唱えた







「半端示唆伽急急如律令」







そう唱えると私から発せられた術が発動した






この術は私が一番得意とする雷の技。







その術はたちまち雷と化しお兄ちゃんに向かっていく







やばい…っちょっと力入れすぎた







そう思った瞬間






「そこまで」







落ち着いた低い声が発せられた時








私から発動した術はお兄ちゃんに当たる寸止めで砕けた




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