秘密の陰陽師 【壱】





私とお兄ちゃんはその声の主をみる





「おじいちゃん、お父さん…」





そこには会議からの帰りと思われるおじいちゃんとお父さんが立っていた




「2人で修行するのは良いことだが力の加減を忘れるでない。わしたち陰陽師には人さえも殺してしまう力があることを忘れるな。」






お爺ちゃんはそう言って道場を後にした







「帰ってきてたのかよあのじいさん」







お兄ちゃんが面白くなさそうに言う






「ちょっと力を入れすぎたみたい。
ごめんお兄ちゃん」







「いや、お前ほんと日に日に強くなるな。
負けてられねぇよ。
お前は一生俺のライバルだ」






なんて言いながら2人で笑って道場を後にした。







道場から帰る頃には夕方の6時になっていた






そんなにあそこで戦っていたのか


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