秘密の陰陽師 【壱】
第漆章
「まず妻をさらった男の名は
鳴神隆太といいます
彼は上級の妖との契約で莫大な力を手に入れたと考えています」
私のお父さんがそう言う
「…鳴神か…懐かしい名じゃな」
高田家ご当主がそう言う
「そして娘の体に蛇の呪いをかけたのも同じく鳴神隆太。しかし娘の身体は中学に入って以来、毒に侵されることはなくなりました」
お父さんがそう言うと
隣にいた舜が驚いた顔をした