秘密の陰陽師 【壱】
いや…普通の人間に一ノ瀬の事なんて分からない
一ノ瀬ホールディングスと勘付く事はあるかもしれないが
"一ノ瀬の人間"
だなんて言うのは陰陽師の方に関わってるとしか思えない。
私は平然を装う
「な、なに、言ってるるんですか?」
噛みすぎてもう自分でもなにを言ってるかよく分からない
「動揺しすぎだろお前」
彼はふっと笑ってこちらを見る
「俺は高田舜」
彼は表情1つ変える事なくそう言った。
…?
"高田"?
私が知ってる高田はこの世で1つだ
"高田家"