秘密の陰陽師 【壱】



私の住んでいる地域は代々妖怪などが多い地域なの。




そのため陰陽師の中でも特に強い力を持つ
一ノ瀬家が妖怪たちの悪戯を取り締まり、
監視する




私はおもに夜の見回りなどをしている





夜は1番妖怪たちが出やすい時間帯だからね





「はやくご飯食べちゃいなさい」





お母さんにそう言われ朝食に手をつける





顔を洗い歯を磨き適当に髪を結び、制服を着て学校に行く準備をする。







「なぁ葵、おまえいつまでそんな格好してんだよ」




支度をしていると、お兄ちゃんがネクタイを結びながらそう言ってきた




「どう言うこと?」




「おまえもう自分で自分の力をコントロールできるだろ。霊力を隠す必要なんかねーんじゃねぇの?」




そう言われてみればそうだ。



私はもう自分の力をコントロールすることができる。



うーんと考えていると



「「だっ・・だめだ・・」」



お父さんとお爺ちゃんが口を揃えて言う




突然のことに驚いて口を開けて固まってしまう





すると「ふふっ」と母が笑いながら





「心配性なのねぇ〜」





と穏やかにその様子をみていた

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