秘密の陰陽師 【壱】

「今日学校でちょっとした事件がありました。それで調査していたら、高田舜が現れて私のこと一ノ瀬人間だってすぐに気づきました。学校の人にばれちゃダメだって言う約束破ってしまいました…申し訳ありません」





そう言って私は頭を下げた。






怒られるよね…





そう思って祖父の返事を待つ











しかし祖父の返事は意外なものだった









「ふむ…思ったより早く
舜君と出会ったみたいだな。」







私はバッと顔を上げた






「知っていたのですか？！」








あぁだめだ。
今日は驚くことが多すぎる。










「先日高田の当主、高田総司から連絡があったんじゃ。自分の孫とお前の孫が同じ学園に通っているので何卒頼んでおくと言うものだった」