秘密の陰陽師 【壱】
お爺ちゃんたちは何をそんなに慌ててるんだろ?
ふと時計を見る
・・・・・やっばぁぁぁい
時計の針は8時を指していた
やばい。
入学式初日に遅刻はいくら何でもやばいよ!
「お母さんっ行ってくる」
慌ててカバンを肩にかけ、ローファーを履き家を出る
「俺もそろそろ行こ〜」
なんて兄の呑気な声が後ろから聞こえる
全力で走ってなんとかギリギリで学校に着いた。
はぁ。間に合ってよかった
こんなに走ったの何年ぶりだろ?