秘密の陰陽師 【壱】
花の言葉に頷き、さっきよりは少なくなった集団の中に進んで行く
すぐ目の前まできたクラス割りの紙に目を通す。
一ノ瀬葵…一ノ瀬葵…
あっ!あった!
私は5組だった
「葵〜?あった〜?」
「あったよー!あたし5組だった!」
「うそ!!私も!!私も5組だよ!」
やったーっと言いながら私に抱きついてくる花は可愛すぎて周りの視線を釘付けにさせた
とくに男の人たちからのね…
そんな視線はおかまいなしに
「葵〜教室にいくよ〜」
なんて呑気な事を言っている
正直、友達ができるか心配だったけど入学初日から可愛くていい友達ができたみたいだ。