秘密の陰陽師 【壱】
私たちは教室に入ると黒板に張り出されている座席表を見た
私は前から3番目か…
一ノ瀬だとそうなるよね…
一ノ瀬という名前を少し恨みながらも席に着く
「葵と離れちゃうのは寂しいけど
私も席に着くね」
と言い花も自分の席に戻って行った。
すると教室のドアが開き、男の先生が入ってきた
「おまえらー席につけー。
俺はこのクラスの担任の坂田だ。
1年間よろしくな」
背が高くキリッとした顔なのに
どこか優しげの目と笑った時の表情
俗に言うイケメンだ
坂田先生の登場により、
クラスの女子からの歓声が鳴り止まない
うるさ…
女ってどこからあんな声が出るんだろう…
私には一生無理だな(笑)
なんて考えてると
「今から入学式がある。
全員体育館に移動しろー。」
坂田先生がそう言うと、生徒たちはぞろぞろと席を立ち体育館に向かい始めた。
「葵行こー!」
花から声をかけられて私たちも教室をあとにする