秋恋祭り (あきこいまつり)
 祭りの一か月程前から、大三国や仕掛け花火の準備が行われる。

 土日は朝から作業が行われた。

 俺はすぐに美夜を見つけ、火薬を和紙に包む作業を一緒にやった。

 別に楽しい作業では無いが、可愛い子が隣にいれば気分は変わる。


 美也は俺が側に行くと緊張するのが見て分かった。

 それが面白くてついからかってしまった。

 和紙を渡す手にわざと触れ、「ラッキー」と言えば美夜は顔を赤く染めた。


 この子、あんまり男経験なないな…… 

 まあ、二十歳であんまり慣れているのも問題だが。
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