秋恋祭り (あきこいまつり)
 居酒屋の駐車場に車を停めると、丁度一緒になった女の子達の中に美夜は入って行った。

 仁志が俺に近づいて来て、美也の後ろ姿を見ながらつぶやくように言った。


「雅巳が女の子乗せるなんて珍しいな……」

「そうか? 彼女、本当にいい子なのかもしれない……」

 俺は自分で言った言葉に驚いた。


「お前、本気になるなよ!」

「なる訳ないだろ」


 俺は軽く笑った。
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