日常に、ほんの少しの恋を添えて
「いつもの事なんだけどね。専務は何事も自分の目で見ないと納得しない人だから、こういったことよくあるのよ……じき慣れると思うけど、ね」
「わかりました……」
この後昨日に引き続き新見さんからレクチャーを受けた。
そして正午。お昼の時間になったのを見計らい、昨夜私が作ったお菓子を新見さんに差し出す。
「よかったらこれ、もらってくださいませんか。私が作ったんです」
すると新見さんの目がみるみるうちに見開かれる。
「えっ!! なに、ケーキ!? こんなきれいにラッピングまで……売り物かと思いきや長谷川さんが作ったの⁉」
「はい、あの、お菓子を作るのが趣味なんです。お好みに合えば、ですが」
「もちろんいただくわよー!! 大好きよ! いただきます」
嬉しそうに私が作ったパウンドケーキを受け取ってくれた新見さんは、すぐにケーキを取り出すとはむっと勢いよく口に入れた。
「ん!! 美味しい!! すごく美味しいわよ、これ!」
「ほんとですか、よかったーー」
ぶっちゃけ自分では美味しいと思ってても他人がそう思うとは限らない。新見さんにそう言ってもらえてほっとする私。
「ねえ、もしかしてたくさんあるの?」
私が持っていた紙袋を覗き込む新見さん。
「あ、はい。多めに持ってきましたので、もしよかったらほかの方にも……あ、そうだ、専務にも差し上げた方がいいですか?」
「わかりました……」
この後昨日に引き続き新見さんからレクチャーを受けた。
そして正午。お昼の時間になったのを見計らい、昨夜私が作ったお菓子を新見さんに差し出す。
「よかったらこれ、もらってくださいませんか。私が作ったんです」
すると新見さんの目がみるみるうちに見開かれる。
「えっ!! なに、ケーキ!? こんなきれいにラッピングまで……売り物かと思いきや長谷川さんが作ったの⁉」
「はい、あの、お菓子を作るのが趣味なんです。お好みに合えば、ですが」
「もちろんいただくわよー!! 大好きよ! いただきます」
嬉しそうに私が作ったパウンドケーキを受け取ってくれた新見さんは、すぐにケーキを取り出すとはむっと勢いよく口に入れた。
「ん!! 美味しい!! すごく美味しいわよ、これ!」
「ほんとですか、よかったーー」
ぶっちゃけ自分では美味しいと思ってても他人がそう思うとは限らない。新見さんにそう言ってもらえてほっとする私。
「ねえ、もしかしてたくさんあるの?」
私が持っていた紙袋を覗き込む新見さん。
「あ、はい。多めに持ってきましたので、もしよかったらほかの方にも……あ、そうだ、専務にも差し上げた方がいいですか?」