恋愛預金満期日 
 僕は東京へと異動した。

 慣れない仕事にアタフタの毎日だが、仕事は面白いし充実している。

 今日は彼女がオーストラリアへ旅立つ日だ。


 僕は新宿のバスターミナルに居た。


 彼女を空港へ送る約束をしたのだ。

 以外にも彼女は僕の見送りを喜んで受け入れてくれた。


 バスが到着すると、彼女がジーンズに白のカーデガン姿で降りてきた。

 彼女は僕に気が付き手を上げた。


「お久ぶりです」

 彼女は変わらぬ笑顔を見せた。

 僕の鼓動は一気に高鳴った。


「荷物持ちますよ」

 僕は大きな彼女のスーツケースを受け取った。
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