好きになった彼は幽霊でした。
ふと、昨日の夜の図書室での出来事を思い出す。
びっくりしたなぁ…あんな幽霊に出逢うなんて。それになんで彼にだけ触れられるんだろう。
星崎優馬君っていったっけ…。
ここの制服のズボン履いてたって事は、ここの生徒だったのかな?
よくよく考えたら結構かっこよかった。
意地悪でからかってくるけど、本当はきっと優しくていい人だと思う。私の胸がとくんと脈をうつ。
あれ、なんで今胸がとくんってなったんだろ?
うーん、分かんない…。
というか、そもそも、なんで図書室にいたんだろう。もしかして図書室に未練があったりするのかな。
この世に留まってるのは未練があるからだって前に聞いたことがある。
だとしたら、
優馬君の未練って一体なんだろう━━━…。