好きになった彼は幽霊でした。
俺に協力してくれない?
午後7時少し前。
部屋に荷物を置きに行くと、夏菜ちゃんがベッドに横になり、雑誌を見ていた。
「あ、雪姫ちゃん!全然帰ってこないから先に夕食行ってきちゃったよ〜!」
「あ、気にしないで。じゃあ、私今から夕食行ってくるね!」
「はいはーい、行ってらっしゃい♪」
夏菜ちゃんに手を振って送ってもらうと、図書館1階のカフェへ向かった。
夕食の時間は午後7時30分までと決まっているため、いつもより早く食べる。
「ふぅ…ギリギリ間に合った…。」
食べ終わった頃には、私を含めて2、3人ほどしか残って居なかった。食器を返却すると再び部屋に戻る。
「雪姫ちゃん、お帰り〜!」
「ただいま。…勉強してるの?」