好きになった彼は幽霊でした。

「2つ年上で意地悪で、マイペースで、私は振り回されっぱなしだけど…でも空や星が好きで、すごく優しくて、何故か懐かしい感じがする人なの。」


「そうなんだ〜!雪姫ちゃんはその人の事が大好きなんだねっ!」


「えっ、な、なんで分かるの!?」


「そりゃ、雪姫ちゃん分かり易いもん!すぐに分かるよ!」


そう言えば、優馬君にも同じ事言われたっけ。


「図書室に居るって事は、その人、この学校の先輩って事だよね?名前はなんて言うの?」


「えっと…名前は星崎優馬っていうんだけど…。」


私が優馬君の名前を口にすると、何故か夏菜ちゃんはすごく驚いた顔をしてから、少し考え込んだ。


「……その人、2つ年上なんだよね?」


「うん、そうだよ?」


急に暗い表情になる夏菜ちゃん。
どうしたんだろう…。


「その人…私、たぶん知ってる…。」


「え、優馬君の事知ってるの?」

< 36 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop