好きになった彼は幽霊でした。
「2つ年上で意地悪で、マイペースで、私は振り回されっぱなしだけど…でも空や星が好きで、すごく優しくて、何故か懐かしい感じがする人なの。」
「そうなんだ〜!雪姫ちゃんはその人の事が大好きなんだねっ!」
「えっ、な、なんで分かるの!?」
「そりゃ、雪姫ちゃん分かり易いもん!すぐに分かるよ!」
そう言えば、優馬君にも同じ事言われたっけ。
「図書室に居るって事は、その人、この学校の先輩って事だよね?名前はなんて言うの?」
「えっと…名前は星崎優馬っていうんだけど…。」
私が優馬君の名前を口にすると、何故か夏菜ちゃんはすごく驚いた顔をしてから、少し考え込んだ。
「……その人、2つ年上なんだよね?」
「うん、そうだよ?」
急に暗い表情になる夏菜ちゃん。
どうしたんだろう…。
「その人…私、たぶん知ってる…。」
「え、優馬君の事知ってるの?」