君よ・・・輝け‼奇跡☆☆
何……?

なんでそんな目で私を見てくるの?

私、あなたに何かした?


あ……そっか。

いつまでも見てくるなって意味だよね、きっと。

こんな私に見つめられたなんて、気分悪いよね。


やっとの思いで、私は世良くんから視線を外した。

そろそろ教室行かないと、予鈴が鳴ってしまう。

急いで行かないと。

私はスカートの付いたホコリをパンパンと払って、教室へと向かった。



「羽咲さん……」

まさか世良くんが私の背中に向かって。

辛くて苦しそうに名前を呟いていたなんて。

その時の私は知らずにーーー。
< 21 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop