君よ・・・輝け‼奇跡☆☆
早く鐘よ鳴ってくれ!

そう心の中で念じる。


私の念が神様に届いたのか。


―――キーンコーン。


思ったより早く終わりのチャイムが鳴った。


やっと昼休み。

私は素早くお弁当を持って、屋上へと向かう。


この時だけは足取りも早くて、気持ちもワクワクしてくる。

一人だけの自由な時間。

最高でしょう?


屋上のドアが見えてくるにつれて、気持ちも逸る。


まるでそこが天国の入り口かのように・・・。

私は躊躇わず、いつものようにその扉を開ける。
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