友情というの名の下に

麻奈がぶつかった相手は･･･かっこよかった。

愛華の彼氏とはちょっと違って不良っぽいオーラがギンギンに出ていた。

でも、どこか愛おしさを感じさせる。

麻奈は一目ぼれしそうになったが彼は違っていた。



どこか焦点が合っていなくて夢でもみているかのような目をしていた。

「ごめんなさい」

麻奈はそれだけ言って教室に戻った。



誰なのだろうか･･･。

どうしても気になって仕方がない。


階段を上り教室に入ったが２人の姿は無い。

でも、２つのパンの袋は机の上にあって、一度戻ってきたことを証明する。