友情というの名の下に
そのことを言おうと思ったのだが今の状況からして余計なことは言いたくなかった。

「まぁそう言うことだから。また今度相談に乗ってね」

そういうと一輝は椅子から立ち上がり教室から出ていった。



倖にもそういう過去があったんだ…。

いつも元気そうで、どことなく大人っぽく全てが分かりきっているような目をしている。

そう言う経験が少ない麻奈からすると少し羨ましいような気がした。



授業が始まる直前に2人は戻ってきた。

「ごめんね」と謝る愛華。

黙っている倖…。


どうしたらいいのか考えても到底答えなど見つからなさそうだった。
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