友情というの名の下に
いつもは眠たくて仕方ない午後の授業も倖の事で頭がいっぱいで睡魔なんて感じもしなかった。



「麻奈…。後で話しある。いいかな」

そう言われたのは6時間目が終わって掃除に入る前の事だった。

そっとしておいてあげるつもりだったが本人から言われたんじゃ断る理由もない。

倖の目は真剣さを帯びていて軽い気持ちで聞くなんて事はできないと思う。


なにを話してくれるのか…。

気になって掃除も手につかない。

ただ箒を振り回しているだけ。


そんな麻奈を見て愛華が声をかけてきた。
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