友情というの名の下に
―――――3年前の夏。


「おじゃましまぁす!」

元気に家に上がりこんだ倖。

「部屋は奥の階段上がってすぐ右の部屋だから!
変なところは開けないでね」

そういって一輝はリビングに向かった。

倖は一輝に言われたとおり突き当りの階段を上って右にある扉を開けた。

扉の向こうにはきれいに片付いた男らしいシンプルな部屋。

初めて入る男の部屋に見とれていた。

下から足音が聞こえてきて2人で部屋に入る。

倖はベットに座り近くにあったクッションを握り締めた。
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