友情というの名の下に
「妊娠してるの」

倖の声は小さくも大きく響いた。

「高校生なのに妊娠とかバカだよね。しかも、なんか喧嘩ばっかりだし」

倖は止まることなく続ける。

「諦めようって思ったんだけど子供できたし…。やっぱ好きなんだよね」

結局2人とも同じ高校受けたって事はまだ通じてるのかなって思って…。

と倖は語った。


妊娠――。

それは、女である私たちには大きなターニングポイントとなる。

しかも高校生で…。

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