友情というの名の下に
「…。えっとソレって」

声をきくだけで動揺ぢているのを感じ取れるほど驚いている。


「あの日の1回で。めんどくさいよね。ごめんね鬱陶しくて」

喜んでもらえなかったことがショックだった。


「いや…。そう言う事じゃないけど。何ヶ月?」

少しは事態を理解したような口ぶり。


「冬休みだったからもう結構経ってる。分かったのは先月。もう中絶は困難なんだって」

冬休みとなるともう5ヶ月と少し経っている。


このまま産んで施設に預けるとかそういう手立てしか取れないらしい。

「でも俺まだ働いてないし…。育てられ無いよ」

一輝の声は落ち込んでいたようだった。

「かずは産みたい・・・?」




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