時を超えて君想ふ
思っ切り逃げようとしたところで、
「いやぁ、すいません、すいません
先ほど急に笑い出した不審な人物がいるとの情報が入りまして
僕はキミのことだと思うんですよ」
男はヘラヘラと笑う
大きな目が糸のように細くなる
同時に距離が縮み、顎を掴まれる
「ぅーん。瞳孔が開いて、息が荒い
そして、先ほどの行動
キミ、怪しいですね?長州の者かな?」
きもちわるい
顎にある手を払いのける
キモチワルイ
距離を取る
『違います
一応、江戸出身です
先ほどの行動は謝ります
急に来て驚いたんです』
東京出身だから、
江戸って言ってもいいだろう
今まで女ばかりのところにいたから、
急に来た若い"男"に過敏に反応してしまったのだろう
「ほお?それは失礼
長州の者やないですか
でも、怪しいことには変わりないですね
ちょっと来てもらいますね?」
『どこにですか』
「屯所です
少し話しきかせてもらいます」
『分かりました
そこは宿泊できますか?』
「??えぇ
局長は優しいから可能ですよ」
『じゃあ、お願いします』
ぺこりと頭を下げてお願いする
大丈夫、大丈夫
ここにあの男はいない
ボクは強くなった
だから、大丈夫
ここは江戸だ
平成は安全だけれど、今は違う
野宿の方が危ない
大丈夫、大丈夫
男がいても、ボクは大丈夫
「では、行きましょう
近いからすぐ着きます」
「いやぁ、すいません、すいません
先ほど急に笑い出した不審な人物がいるとの情報が入りまして
僕はキミのことだと思うんですよ」
男はヘラヘラと笑う
大きな目が糸のように細くなる
同時に距離が縮み、顎を掴まれる
「ぅーん。瞳孔が開いて、息が荒い
そして、先ほどの行動
キミ、怪しいですね?長州の者かな?」
きもちわるい
顎にある手を払いのける
キモチワルイ
距離を取る
『違います
一応、江戸出身です
先ほどの行動は謝ります
急に来て驚いたんです』
東京出身だから、
江戸って言ってもいいだろう
今まで女ばかりのところにいたから、
急に来た若い"男"に過敏に反応してしまったのだろう
「ほお?それは失礼
長州の者やないですか
でも、怪しいことには変わりないですね
ちょっと来てもらいますね?」
『どこにですか』
「屯所です
少し話しきかせてもらいます」
『分かりました
そこは宿泊できますか?』
「??えぇ
局長は優しいから可能ですよ」
『じゃあ、お願いします』
ぺこりと頭を下げてお願いする
大丈夫、大丈夫
ここにあの男はいない
ボクは強くなった
だから、大丈夫
ここは江戸だ
平成は安全だけれど、今は違う
野宿の方が危ない
大丈夫、大丈夫
男がいても、ボクは大丈夫
「では、行きましょう
近いからすぐ着きます」