時を超えて君想ふ
屯所では尋問をされるかもしれないが
迷子になっていたと言おう
そして、情報を貰おう

目指せ、野宿回避!

それに、ココがドコで
これからドウするか考えないといけないし

運良く、屯所で働き先を見つけてもらえるかもしれないし

幸先は暗い…

そう自分のこれからについていると、
若い男は「着きましたよ」というので
意識を目の前に移すと、
そこには《壬生浪士組》と書かれた札がある
大きな門構えをした建物だった

「入りますよ?」

『ここって……(新撰組…?)
あの貴方のお名前は…?』


「僕ですか?
沖田総司(オキタ ソウジ)って言います
君は?」

『結城愛です』

「そうですか」

『はい』

って普通に自己紹介してるんだ、ボクは!

沖田総司といえば、あの1番隊隊長!!

「ふむ
キミ、怪しいですね。」

『??』

「何故、僕が1番隊隊長と知っている?
んー?」

どうやら声が出てたらしい

『……(ヤバー)』

「……(表情、豊かだなぁコイツ)」

無言で腕を掴まれたので、思いっきり振り解く

「…(コイツ、どう連れて行こうか)」

『……(ボクに触らないでほしい
でも、ヤバい状況だなコレ)』

しばらく無言で互いを睨みあう
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