時を超えて君想ふ
「近藤さん、チカをどうすンだ」

「近藤さん近藤さん
どうしてあいつが女だって分かったんですか?

だって、あいつ
身長、僕とそんなに変わらないし、
見た目も男みたいですよ」

「オイ、総司
割り込むンじゃねェ」

「え?
そのツラ割りたいっていうの分かります?」

「ンだとッ!」

「もー2人と 「近藤さん、大丈夫ですから、話して下さい」

天然の近藤さんは何いうか全く見当がつかねェ
総司と喧嘩している場合じゃねェし
また変なこと言われたらたまったもンじゃねェ

「チカちゃんはよく見たら、喉仏ないし
手首も手も男にしては華奢過ぎる


それに、チカちゃんが女の子だって確信にしたのはさっき肩に触れたときかな?
細かったし、柔らかかったからね

それでね
チカちゃんの処遇はね、
しばらくココに置こうと思うんだ」

近藤さんの洞察力にはいつも驚かされる
あと決定にもな

「でも、近藤さん
あいつ、怪しいですよ?大丈夫なんですか?」

「大丈夫だ」

「なんで土方さんがそういうんです?
まさか、「そんなんじゃねェ」
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