時を超えて君想ふ
一方、その頃チカは

土方の部屋で寝転がり、天井と話していた

『あのーすいませーん
どうして、屋根裏にいるんですかー?』

『あのー?
そこって涼しいんですかー?』

『あのー?
恥ずかしがり屋さーん
シャイなんですかー?』

んーもっと大きな声の方がいいのかなあ?

『あのーっ 「きこえとるわっ!」


あ゛!?
つい顔を出してもーた!!

やって!やって!ずーっと話しかけてくんもん!

何で俺に気づいとんのも分からへんし!

土方さんに見とけって言われただけやし!

何なんあいつ!

それにしゃいって何なん!?
ごっつー気になるやんけ!

あ゛ー!!

もーええわ!バレとるんやし!

そっちに行こーっと。

『あ
降りては来ないで下さい
さっきから埃が凄くて……

貴方、多分埃まるけですよね?
汚いと思うので顔だけ出した、
そのままの状態でいて下さい』

降りようとしただけで、
こんなに言われるん?泣いてええかな?

『ちょっと、どうしたんですか?
大丈夫ですか?
わっ!
鼻水垂らさないで!!』

「うわあああああん!!!
俺、汚くないもん!!
見てみー!!
普通やんけー!!!」

スタンと下、つまり土方の部屋に降りた

『きゃああああ!!
汚い!!埃まるけじゃないですか!!
顔!涙と鼻水でグチャグチャじゃないですか!!汚いーー!!こ、来ないでーーーー!』

「ひどいわあああああんん!!!!!
俺、普通やんにーーー!!」

ドタドタ、バタバタ
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