時を超えて君想ふ
「……証拠は?
百歩譲って、チカが未来の人間だとする
が、そんなモン信じられねェ

だから、
俺たちが納得できるような証拠が欲しい」

『証拠……
さっきから土方、言ってるじゃないですか』

「はァ?
チカ、おめェ 「僕の名前と所属。そして、山崎の名前…ですね?」

『そうです、沖田総司

ボクが貴方方を知っているのは
ボクの時代の寺子屋のような場所で
学んだからです』

「あ、僕のことは総司って言っても大丈夫ですよ」

「総司、ちょっと黙っとれ

で、チカ、不十分だ

そんな情報は間者だったら知っていても当然だ

他にないのなら、信じがたい作り話しだなァ」

勝ち誇った顔の土方

『…(イラッ)。』

カシャッ

チカはスマホで土方の写真を撮った
被写体である土方は驚いている

「チカさん、チカさん。何したのです?」

『見て下さい』

「ほぉ!!コレは、写真、ですねぇ

でも、色がついますし、こんな一瞬で……

僕はチカさんの言うことを信じます
こんな凄いもの見せられたら、仕方ないですし」

「俺は元々大丈夫だ!」

「近藤さん、
チカさんが言ったこと分かってます?」

「いやさっぱり分からん
でも、チカちゃんが間者ではないことが
分かればいいじゃないか!」

「……(まぁ、近藤さんだし…)」

『……(楽観的過ぎるような…)』
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