時を超えて君想ふ
「仕方ないから信じてやる
だが疑問は山ほどあるし、
おめェの今後を考えなきゃなンねェ

くれぐれも、俺のアレのことは言うなよ?
分かったか?
分かったな?」

念を押すように言う土方に、
チカと沖田は白けた目を向ける

『土方、絶対俳句のことだけでしょ』

「あ?ちげェ」

「絶対そうですよ、チカさん
でも、チカさんに対しての疑問はつきませんね
例えば、どうやってこの時代に来たとか」

「俺はチカちゃんがココにいてほしいな!」

「近藤さん、今その話はしてねェですから」

「そうか?
過ぎたこと考えてもしょうがないじゃん。」

『近藤さんって凄いですね……』

「チカさん、気をつけて下さいね
近藤さんはたまにすごく良いことや
的を得たこと言いますから」

『了解です』

「そうだなァ
女中として働くのはどうだ?」

ふと、土方が提案をしたのに対して、
「えー!」と近藤は文句を言う

「えー、じゃないですよ
ココは女人禁制だ」

「土方さんの意見には僕は反対です
チカさんは入隊させるべきです」

「駄目だ
危なすぎる」

「チカさんは腕が立ちます
それにチカさんの見た目で
女中は難しいのでは?」

ボクは野宿回避できればいいからなー
どっちでもいいや
みんなで議論しててください

そんな感じで、我関せずってしていたのに
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