時を超えて君想ふ
だが、世の中には物事が
望み通りに進まない時もある

むしろ、望み通りに行かない方が多い

"もし"風呂でチカが1人になるとき

不安である

風呂でも一緒にいるのが安心だ
でも、それはある意味危険だ
チカは男が嫌いだし

隊員がいないときに風呂に入ってもらうのは
どうだろう?

いや、隊員が入ってこないという確証はない

俺が外で見張るのはどうだろう?

…良いかもしれない
もし、人が来たら止めればいいしな

よし、そうしよう

自分の中で決定づけ、
チカに話しかけようとしたら、
スッパーンと勢いよく襖が開き、
近藤さんが入って来た

「チカちゃーん!お風呂入ろー?」

びっくり発言が飛び出してきた

『あ、近藤さん!いいところに!
さっき土方さんに
お願いしていたところなんですよ』

「お、それは良かった!
じゃあ、風呂場に行こう!
ココの風呂は銭湯みたいで良いぞー?」

『おお!早く入りたいです』

「オ、オイ!チカ!」

近藤さんも近藤さんだけれど、
チカも地下でやべェだろ!

『はい?』

はい?
じゃ、ねーよ!
何、純粋そうな目で見てンだよ!

「近藤さんと風呂に入るのか!?
一緒にか!?」

『え、そうですけど…』

「ダメだ!近藤さんだぞ!」

「ね、トシ
その言い方ってどういうこと?ねえ?」

『だって、近藤さんだし…』

「おまえは男が苦手なんだろ!?」

近藤さんに肩掴まれたとき、
蹴り飛ばしただろーが!

「あれ?
きいてる、トシ?
きいてないでしょ?
ねえ、トシってば」

『近藤さんは大丈夫です
ボクのことをそんな風に見ないですから』

「うん?」

近藤は土方に相手にされていなかったが、
急に話の方向が自分に来たため、
きょとんとした顔でチカを見る
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