時を超えて君想ふ
「いやー、いっぱい食べましたねえ」
お腹をさすり、満足顔の総司
本当だよ
すごくすごーく食べたね!
周りの人の驚愕な顔もね!
とにかくもう、帰りたい…!
そんな悲痛な願いが届いたのか、
帰りましょう、と甘味処を後にした
「ただいま戻りましたー」
『たー』
総司に続いて、建物内に入ると、
ドスドスと騒がしい足音がした
「おめェらいつまでかかってンだ!
もう夕飯じゃねェか!
どこで道草食ってたァ?
ア?
どーせ、総司だろ?
甘味だろ?」
青筋を立てた土方が怒鳴るように言う
正解だよ、土方
気づいたら、夕方でボクびっくり
あとね、つばかかった
ばっちい
「土方さん、ツバ飛びました
だから、土方さんは汚らしいんです」
爽やかな笑顔と言葉が合ってないよ、総司!
「ンだと、コラ?
ヤんのか、コ
『はい待った!
土方大人気ないですよ!
だから、見た目の割に餓鬼なんですよ?
さ、総司行きましょう!』
「そうですね、チカさん
鼻垂れ土方小僧はほっといて行きましょう!」
総司と顔を合わせて、にやり
ワナワナと身体を震わせる土方
これは噴火間際だな、
逃げろー!と廊下を走った
「こらアアアアア!悪餓鬼供がッ!」
はん、捕まるかよ