時を超えて君想ふ
斎藤さんに謝って
とことこと総司の後をついて行く

総司の背後に歩いているのに
表情は見えないのに
なんか怒ってる感じがする…?

立ち止まった先にあるのはこの間行った
芹沢局長の部屋

失礼します、と言う総司の後に続いて入る

そこには、芹沢局長の他に近藤さん、土方(笑)、原田(馬鹿)がいた


「やぁやぁ、チカくん
数日ぶりだぁね

色々話したいことはあるけぇど、
手短に言おうかぁね

結論かぁら言わせてもらうと
キミが未来から来たというこぉとは
信じるってことにしたぁよ


つまり、大阪に現れたのだぁよ
壬生浪士組の名を語る阿呆どもが」


にこやかに言う芹沢局長

うんうん、まずは信じてくれて
ありがとうございます

ボクはここから出ると無一文だもん
衣食住があるココからは離れたくない

次にね、静かな怒りが漏れ出ていて
怖いのですが…?


皆さんも静かなんだけれど、
怒気っていうのかな?漏れてる、漏れてる…


「それは懲らしめないといけないっすね!
芹沢さん!」

原田よ、言い方はふわっとしているが
目が座ってるぞ?

「ええ、そーですよね
ちゃあんと懲らしめてあげないと
いけないですよね」

ふふふ、と笑う総司、笑みが黒いぞ!

「みんなの言う通りだよね!
その子たちにはお尻ペンペンしないと!」

近藤さん、ちょっと違くない?
それはそれで嫌だけれどね?

「…」

土方はなんか喋らないの?
あ、喋れないの?

なんかギロリとこっち向いたけれど、何?

おめェ、失礼なこと考えてねーよな?って感じの
視線なんだけれど

もちろん、失礼なことじゃなくて、
土方の悪口のことしか考えてないよ?
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