時を超えて君想ふ
天井から山口が声をかけた
そして、音を立てずに土方の部屋へ
現れたが
チカと土方は睨み合うことを止めない

山口、完全無視である

「あのー、睨み合うの止めて
もらえません?」

「…」

『…』

「…無視もやめてくれへん?」

「…」

『…』

「うんうん、あの、ほんまやめてください」


+++



「土方さーん、はいりますよーって
なんなんですか、この状況」

スパーンと勢いよく襖を開けた総司は
困惑した

睨み合うチカと土方
すすり泣いている山口

ふむふむ、顎をなでる。

この状況を見てやることは1つ。


「近藤さーん!!
土方がチカを襲おうとしてるー!!」

叫ぶ総司

『近藤さーん!
助けてー!土方が変態なんですー!!』

便乗するチカ

「なァああ!?ちげーよ!!」

慌てる土方

「こぉおらああ!トシ!」

ドタドタを足音を立て、部屋に滑り込み、跳び蹴りする近藤さん

ドガァン

吹っ飛ぶ土方

「…」

驚き目を見開く山口


混沌である
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