伝説となったK
Kは、生きてはいたが電車の中で気を失っていた。
気を失っている間に、Kは研究室に
攫われてしまったのだ。
目覚めたKは手足が拘束されており身動きが
全くと言っていい程取れなかった。
Kにはここが何処だか分からなかった。
そんな中、ある男が来た。
全身真っ黒だ。
仮に彼のことを『黒』と呼ぼう。
黒は言った
『お前は凄いな。あんな毒ガスの中でも
生きているんだから』と。
Kは答えた。
『そんなことないわ。それより此処は何処?
息子達は?』
子供たちも攫われているかも…
と、考え聞いたことだった。
黒は『息子達は預かっている。
大人しく我々の言いなりになって居れば
息子達には手をださない。
だから、大人しくしていろ』
黒は、そう言い残して部屋から出て行った。