村山くんは今日も無気力。
「何をされてもおかしくない。テストの点数で、どっちが高い点を取れるかって勝負だったら、前日に相手にいやがらせしてけがを負わせて不戦勝だったり……」
「なにそれ……勝負でもなんでもないじゃん」
「それがアイツのやり方なのよ。成海もそのうち目をつけられるんじゃないかって心配してたけど…やっぱりね」
朋ちゃんはハァ、と深いため息をつく。
「とにかく、今からでも走順を変えたりするとかしないと」
「いや……そんな逃げるみたいなことはしたくない。」
「ちょっと成海!あんた本当にケガするよ!?」
ケガをしたってかまわない。勝負を提案されたなら受けないと……安藤さんの不戦勝になってしまう。
それはいやだ……